金融商品の手数料の意味を考えよう

金融商品のを購入する時には、必ず購入手数料や
信託報酬のような手数料がかかります。

「投資信託の選び方」「証券会社の選び方」などという
本や雑誌の記事を見ると、ほとんどが「手数料の安さ」を
金融商品を選ぶ時の、もっとも重要な判断材料にしているようです。

でも、そういう記事には、必ずといっていいほど
とても「重要なこと」が抜けているのです。

その「重要なこと」とは、言われてみれば当たり前のことなんですが
それに気付かずに、専門家がいっているのだからと
そのまま間に受けてしまい、最初から

「手数料の安いものはないですか?」
「できるだけ信託報酬が低いものがいいんですけど」

という「手数料重視」のところから、入ってしまう人がたくさんいます。
私は、こういう言葉を聴くたびに、とても残念に思うのです。


手数料というのは、金融商品を販売した会社や
運用している会社が受け取る利益です。

ということは、
「手数料を安いものに・・・」というリクエストを言い換えてみると
どうなるでしょう。

例えば、バッグを買いに行ったさきで、店員さんに
「このバックを売ったら、けっこう儲かるんじゃないのー?
もっと安くしてくれないかなー」と値切っているのと同じことですね。

築地市場やアメ横、ビックカメラみたいな量販店に行った時は、
そういう値切りの駆け引きも楽しいものです。

では、とてもサービスがよくて、美味しいレストランにいった時は
どうでしょう?
素晴らしい料理を提供してくれたシェフと、最高の笑顔でお世話を
してくれたスタッフに
「今日のお勘定、ちょっとまけてもらえません?
同じような料理が他店ではもう少し安かったし・・・」
なんて言いますか?

とてもつらい病気で、お医者さんに行った時は?
徹夜で、手を尽くしてくれるお医者さんに対し
「この治療の支払い、もう少し安くしてもらえませんか?」
と聞きますか?

たぶん、そのようなことをいう人はいないでしょうね。

それは、価格の中に単に材料費やお店や建物の家賃といった
目に見える費用だけではなく、
スペシャリストの経験に基づく高い技術や、
お客様に対するおもてなしの心によって与えられる満足感、
信頼できる人物への安心感、
そういった目に見えないものが含まれているのを
わかっているからです。


話を、金融商品の手数料や信託報酬に戻しましょう。

上の例で言えば、金融商品を購入できる会社には、
薄利多売の家電量販店のような金融機関もあれば
一人一人の相談にじっくり乗ってくれるホームドクターのような
コンサルティング中心の会社もあります。

大事なことは、どっちがいい?ということではなく、
あなたにはどっちがあっているのか?ということです。

自分で何でもできる人は、家電量販店のような金融機関にいって
安い手数料のものを探せばいいですよね。
困った時に相談に乗ってくれるプライベートなアドバイザーが
必要な人は、家電量販店にいってはいけません。
金融機関に属さない、独立系のフィナンシャルアドバイスの会社に
行くべきでしょう。

もうお分かりの通り最初に書いた「重要なこと」とは、
重視する項目とその順番を間違えないことです。

まず、自分にとって必要なサービスは何かを知り、
それを提供してくれる相手を選び、
そして、その対価として支払う手数料が高いかどうか、
そういう順番で判断することです。

手数料の高い安いが一番最初ではないのです。

同じ投資信託を購入するとしても、
誰から買うか、誰からアドバイスをもらうか、によって、
その価値は全く代わってきます。

さらに、あえて誤解を恐れずに言うならば、
私は同じ種類の金融商品における手数料の差などは、
たかが知れていると思っています。
(もちろん、極端なものを除きます)

なぜなら、同じ商品でも、タイミングや買い方がちょっと変わるだけで
そんな差は一発で飛んでしまうのですから。


巷に溢れる無責任な書籍や記事といった情報を読みすぎて
素敵なレストランで、値切り話をするようなことのないよう
注意したいものです。


私が見たところ、勉強熱心である人ほど、そういう罠に陥りがちかも。


マネーセミナーとマネーコンサルティングのミタクル